俺様王子☆年下カレシ3
沢渡くんは…


ただ…


慰めてくれただけ?


「ハイ、これ持って帰っていーから」


そう言って、手にしていたラスクを私に手渡してくれた。


「え…いいよ。沢渡くんのだし」


紙袋を突き返す私に、


「甘いモノは、心に効くよ」


なんて言いながら、私の手に無理やり押し付ける。


途中だけど、こっからは一人で帰れるよなって言って、あの爽やかな笑顔を残して、


彼は反対方向に帰って行った。


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