俺様王子☆年下カレシ3
その間に、一歩とたくさん話すんだ~。


ニコニコして階段を上がると、部屋の外で待っていた一歩が、私の部屋の扉を開けてくれた。


「いらっしゃいませぇ」


「…何それ」


「鈴、今日バイトで何回もお客さんに言ってきたんだろ?だからオレが鈴に言ってあげようかと思って」


一歩はそう言うと、部屋の外で私を包むように抱き締めた。


「…中、入ろうよ」


「いーじゃん別に。…ん。鈴からめちゃくちゃ、い~匂いがする」


一歩が私の髪に顔をうずめ、クンクンと鼻をならす。
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