俺様王子☆年下カレシ3




「…航、起きてる?」


トントンと叩かれる、部屋の扉。


外から姉ちゃんの声が、聞こえた。


…あれ、いつの間にか寝てたんだ。


外はすっかり暗くなっていて…


時計を見ると、もう0時近かった。


「お姉ちゃん、今から出かけるから。航は…明日バイト遅刻しないようにね」


…返事はしなかった。


こんな時間から、どこ行くんだよ。


小さなため息の後…


パタンと、玄関の閉まる音がした。


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