俺様王子☆年下カレシ3
「こらこら…くすぐったいってば」


「あ~ヤバい…禁断症状…。体が疼いてきた」


一歩は顔を更に押し付け、私の頭を自分の方に、キュッと抱き寄せる。


「えぇっ!?今日は絶対!!ダメだからね」


慌てて一歩を体から押しのける。


「え…何で?平日にはるばるココまで来たのに。…ご褒美ナシ?」


「ご褒美ってぇ…。考えてみてよ。あの太久が感づかないワケないよ?今までだって、散々いい所で邪魔されてきたし…」


私がそう言うと、一歩は黙って部屋の中に入り、ラグに腰を下ろす。
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