俺様王子☆年下カレシ3
大柄な男はのそっとオレの前に立つと、胸ぐらを掴んで持ち上げる。


オレは黙って…そいつを見ていた。


「…姉貴と同じっつーコトか。人のもん盗って、優越感に浸ってんじゃねーよ。くだらねぇ人間だよなあ」


…んだよ。


そこで…姉ちゃんの話だすかぁ?


お前ら友達じゃねーのかよ。


カチンときたオレは、相手を挑発するようなコトを、言わずにはいれなかった。


相手は…オレよりでかい。マトモに向かってって…勝てるワケねーのに。


「…お前がヘタクソだからだろ?梓さんがイク前にオレにしがみついて出す声…最高だぜ。


いかせたコトないお前は…知らねぇか」


勝ち誇った顔でフンと笑うと、案の定、ヤツはカッとなってオレの頬に拳を一発お見舞いしてきやがった。


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