俺様王子☆年下カレシ3
「あれー、おかしいな。いつもこの辺で座ってんのに。浜中さんちょっと待ってて。友達に電話するから」


そう言うと、沢渡くんは携帯を耳にあてた。


その間私は周りをキョロキョロ。


電話を取る素振りしたら、その子が沢渡くんの友達なんだよね。


お店の奥の柱の陰から、メガネをかけた男の子が顔を覗かせる。


…ん?あの子かな。


メガネの子は、トイレに行ってしまう。


…違った。


「えっ?あ~マジでっ!?じゃあ降りるわ」


あら。沢渡くん、いつもとちょっと違う口調だね。


…仲良い友達だと、気さくにもなるかぁ。
< 82 / 357 >

この作品をシェア

pagetop