俺様王子☆年下カレシ3
「ごめんごめん。今日は一階にいるらしーんだ。浜中さん、行こ」


沢渡くん、携帯をたたむと、私の背中を押して階段の方に誘導する。


背中にあたる手があまりにさりげなくて、ちょっと驚いた。


沢渡くん私に笑顔を向けると、肩を抱くようにして階段を下りる。


「沢渡くん…手…」


「へっ?あ…あ~っ!ごめんね。浜中さん道順分かんないかと思って。つい…」


沢渡くんは、慌てて私からパッと手を離した。


道順分かんないって…階段下りるだけなんだけどな~。


やっぱ天然?
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