俺様王子☆年下カレシ3
「デート前に確認したいコト、あんだけど」


優しい目を私に向けて、一歩が私の指に自分の指を絡める。


「う…うん。ラブ…ホはダメだよ。せっかく久々会えたのに、1日もったいないんだから」


「はは、あれは冗談」


繋いだ指が暖かい。一歩は軽く指を動かして、そっと指の一本一本を撫でる。


「…一歩」


優しい手つきに、改札前だって事を忘れそうになる。


「…何かオレに言うコトない?」


「え?」


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