二度目の初恋
休み時間になって
私の周りにはいろんな人が集まってきた。
まるで動物園のパンダにでもなった気分。

「どこから引っ越して来たの?」

「家はどこ?」


矢継ぎ早に投げかけられる質問。


「アメリカから来たの」

「家は学校から歩いて…」



そんな風に答えていたら…


「ねぇ、今朝、バイクに乗せてもらってなかった?」
って鋭い質問が…。


「寝坊しちゃって慌ててたら乗せてくれたの。
神野さんて名前、だったかな…?」


「きゃあ――――!!」と叫ぶ少女たち。


「私が必死に走ってたから助けてくれたみたい」

そう答えると


「やっぱり美也サマだわ――――」

彼女たちの目がハートになってる…。



どうやら美也サマは学園の人気者だったみたい。

180㎝ぐらいの長身に細身の体型。
サラサラの明るいロン毛にアーモンド形の大きな瞳。


確かにカッコ良かった…気がする。





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