二度目の初恋
「お互い束縛するのは良くないと思うんだ。
一年経って、深紅がフリーで、俺の気持ちが深紅に向かったままだったら、もう一度付き合ってくれる?」

「もちろんだよ」

そう答えるのが精一杯で。


ヨシュが優しく笑いながら

「深紅も俺以外の誰をも愛せなかったら、俺に告るんだぞ?」

って、からかうから

「ヨシュがフリーだったらね!」と言ってやった。


「彼女がいても構わないぞ? 
どっちにするか悩んでやるから」




泣きながら笑った。


やっぱりヨシュはずるい。

そして…
誰よりも優しい。


< 155 / 178 >

この作品をシェア

pagetop