二度目の初恋
出発の日。
やっぱり私は泣いてしまってヨシュを困らせた。

ヨシュは充琉を呼び

「この泣き虫なお姫様の世話を頼めないか」

と言った。

「充琉なら王子に適任、と俺は見てるんだけど?」

「俺に押し付けんのかよ?」

そう言いながら笑う充琉。

「一年間の期間限定にする?」

「いや、こいつの世話は一生みるから!
美也は心配せずにブロンドのお姉ちゃんと幸せになれ!」
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