二度目の初恋

食堂にて

今、オレは食堂にいる。
オレの名前は、真野 充琉(まの みつる)。
少々喧嘩っ早いトコはあるけど…まぁ、その…つまりは若いって事だよな(苦笑)
あいつら一体どこにいるんだよ?


「お~い、充琉。 こっち、こっち。」


声のする方に目を向けると、一気に人が捌けた。


「キャア~、充琉サマよ~~」

「いや~~ん、充琉サマぁ~」


一体、何がイヤなんだか……。


オレは空いた席にトレーを置いて食事を始めた。


「充琉ー、聞いてくれよー。 
今朝、美也ったらバイクに女乗せたんだぜ?」

そう話し始めたのは岸谷 佑介(きしたに ゆうすけ)。
中学からのダチだ。
こいつはこの春からテニス部の部長になりやがった。
男の俺から見ても相当 爽やかなヤツだ。


「そりゃ、珍しいな。
ついにお目当ての女に出会ったのか?」


「転校生みたいだぜ? 
うちのクラスには来なかったけど」

そう言うのは澤田 貴洋(さわだ たかひろ)。
こいつもオレのダチ。
こいつは外でバンドを組んでてベースを弾いてる。


オレはいつも、この2人と美也とでつるんでるんだ。


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