二度目の初恋
ローテーブルにテキストを広げて
必死で俺のノートを写す深紅。
俺はヒマだからベッドに寝転んで雑誌を読んでいる。

「ねぇ~、ミッく~ん」

「なぁ、お前また最近『ミッくん』って呼んでるだろ?」

「ダメェ~?」

だ か ら ~
上目遣いは反則なんだって。

「『ミッくん』てのは幼稚園の時の呼び方だろ?」

「だって『二度目の初恋』してるんだもん!」

「だからってなぁ~。
その呼び方、二人の時だけにしろよ?」

「なんでよ~?」

「恥ずかしいからに決まってんだろ!!」


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