二度目の初恋
「美也、遅ぇじゃん」


「ちょっと女の子に声掛けられてね~」


「そういや、お前
今朝バイクに女、乗せたんだってぇ?」


「あんまり急いで走ってたから気の毒になってね~。
カワイイ子だったしさ。」


「ふぅん。」


「転校生なんだろ?」と貴洋が言う。


「うちのクラスじゃなかった」と美也。


「転校生?あ、ソレってオレのクラスかも?
知らないヤツがオレの隣りに座ってた。」


「なぁなぁ、その子、なんて名前?」


「知るかよ。 オレ途中から来たし。 名前なんて聞いてねぇ」


「そっか…じゃ、放課後 充琉のトコ行くわ」


「俺も~」


「俺も行く」




いつの間にか放課後、俺のクラスに集合になってる…。





お前ら、そんなに転入生に興味あんのかよ?






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