二度目の初恋
座席確保の為にテーブルの真ん中に座っていたせいか
麻由は私の右に、充琉は左に座った。

佑介くんがやって来て
「お!今日は深紅ちゃんと麻由ちゃんも一緒?
じゃ、俺、麻由ちゃんの前に座ろ~うっと」

なんだか麻由の顔が赤くなった??
そう思ったのは私の気のせいかな??

貴洋くんも来て
充琉の前に座った。

って事は?
私の前は?
キャアアア、美也サマ??

「遅れてスマン」
美也サマの登場だ。
なんか…お花、背負ってない?
キラキラ輝いて、いい匂いまでしてきそう…。

「じゃ、いただきます!」


「ホレ、デザート」
そう言って充琉が私に差し出したのはプリン。

「え?なんで??」

「お前、プリン好きだったじゃん。やる」

「あ…ありがと」

なんか嬉しい。
充琉が覚えててくれたなんて。


「ちぇっ、いいよな~幼なじみは」

「美也は何 拗ねてんだよ?」

「深紅ちゃん、明日は俺がプリン買ってやるからな!」

「あ、そんな、いいです…」

「俺だってプリンぐらい買ってやる―――」



なんかムキになってる?
美也サマって…一体…?





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