二度目の初恋
翌朝、私は早起きして麻由が乗る駅のホームにいた。

「おはよう深紅」

そう言う麻由の顔色は悪くて…。

私は

『負けちゃダメ』と

麻由にも自分にも言い聞かせた。


初めて乗るラッシュの電車は想像以上に凄まじく、自分の意思とは全く別なところへと身体が運ばれるのを知った。
とにかく麻由から離れないように必死だった。




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