二度目の初恋
「今朝 深紅ちゃん、見なかったな」

美也サマがボソリと話す。

「コイツ、電車に乗ってやんの。
理由訊いても教えてくんないんだぜ」

不満そうに充琉が話す。


「麻由ちゃん家に泊りにでも行った?」


…………。


答えに困っていたら麻由が口を開いた。

「私の為に…遠回りしてくれたの」

「遠回り?」

「実は…」


麻由は自分が痴漢の被害に遭ってる事を話した。

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