そして秘密の時間(とき)を共に
≪2人の時間≫
~ずっとずっと~
どの位時間が経ったか分からない。
涼の車が戻って来たので、私は立ち上がった。
私が居るのに気が付かない涼は、車を停めて降りてから、傘を広げた。
「涼」
私が呼び止めると、私を見付けて涼は驚いた。
「美雪っ?! バカっ、おまえ、なんでそんな格好でここに居るんだよっ! 鍵あんだろ? 中で待ってろよっ!」
怒鳴りながら涼は、私に近付いて来た。