そして秘密の時間(とき)を共に
「大丈夫だって。ありがとう」

立ってちょっとだけ、足をトントンと着いてみる。



うん、さっきと違って違和感はあるものの、あまり痛みを感じなかった。

視線を感じてそっちを見ると、まだ心配そうな表情をした涼がいた。

もう、心配性なんだから。



「涼、コーヒーでも入れようか?」

私がそう言って動こうとしたら。

「いいから。おまえは、じっとしてろ」

涼は私の肩を掴んで、再び座らせた。

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