遠距離、恋愛。-二人の距離-
「え、付き合ってないの!?」
大野さんの手を振り払うようにしてマユさんが驚きながら俺の顔を覗き込んできて。
俺も驚いて、思わずのけぞってしまった。
付き合っているなんて一言も言っていないけど。
あー、でも人前で手をつないだりしていたら、付き合っているように見あれてもおかしくないか?
「あのー」
そんな風にあれこれ考えていると、横からトモがすっと手をあげて。
じっと俺を見つめながら、俺の名前を呼んだ。
その目が真剣で、何を考えているのか俺には分からなくて。
遠まわしに告白したんだよな、今。
冷静に考えると、どうしたらいいのかわからなくて、髪をかきあげたりしながらそれでも目をそらすことができなくて。
「トモ、俺と付き合ってくれる?」
絶対に顔が赤い。
鏡を見なくてもわかるくらい、顔が熱くて。
でも、ここまで来たら正直に自分の気持ちを伝えるしかないよな。
「コウタ」
自分の胸元に両手を合わせ、深く息を吸い込んだトモ。
それでも、お互い視線がそれることはなくて。
大野さんの手を振り払うようにしてマユさんが驚きながら俺の顔を覗き込んできて。
俺も驚いて、思わずのけぞってしまった。
付き合っているなんて一言も言っていないけど。
あー、でも人前で手をつないだりしていたら、付き合っているように見あれてもおかしくないか?
「あのー」
そんな風にあれこれ考えていると、横からトモがすっと手をあげて。
じっと俺を見つめながら、俺の名前を呼んだ。
その目が真剣で、何を考えているのか俺には分からなくて。
遠まわしに告白したんだよな、今。
冷静に考えると、どうしたらいいのかわからなくて、髪をかきあげたりしながらそれでも目をそらすことができなくて。
「トモ、俺と付き合ってくれる?」
絶対に顔が赤い。
鏡を見なくてもわかるくらい、顔が熱くて。
でも、ここまで来たら正直に自分の気持ちを伝えるしかないよな。
「コウタ」
自分の胸元に両手を合わせ、深く息を吸い込んだトモ。
それでも、お互い視線がそれることはなくて。