遠距離、恋愛。-二人の距離-
コウタは私のことなんだと思っているんだろう?

こんなに緊張しているのは、私だけなの?

私のことは、単なる友達?


「はぁ・・・」


私の気持ちに気が付いていないのか、コウタはにこにこしているだけだし。

なるようにしかならないと腹を括ることにした。

しばらく待っているとサラリーマンこと大野さんの彼女さんと言う人がやってきて。


「中山マユです」

「野々山トモコです」


年の近い彼女とは話が合いそうで、ちょっとほっとした私。


私よりも背の高い彼女は、スーツをきれいに着こなしているキャリアウーマン風の女性で。

私以外3人ともスーツ姿で、なんだか気おくれしてしまう。

これなら会社で着替えずにスーツのままこればよかったかも? 

彼のことを迎えに来たというマユさんも仕事帰りに直接電車で来たらしく、車で来たコウタに乗せて行ってもらうことになった。

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