遠距離、恋愛。-二人の距離-
恋心 <<side t
当然のように助手席に座らされた私と、後ろに座った大野さんとマユさん。
「車持っていたんだね」
「まーね。普段は電車通勤だけど、今日はトモが来るから車で出勤したんだよ」
なんて嬉しいこと言われて、顔がにやけてしまう。
でも、私たち別に付き合っているわけでもなんでもなく。
一人で遊びにおいでなんて言われたから、ちょっとは期待していたんだけど。
車内での会話は、主にコウタと大野さんの二人が盛り上がっていて、私たち女性はそれに頷いたり笑ったり。
知らない私に話しかけてきたことで、変わった人だという印象しかなかった大野さんも、なかなかおもしろい人だということがわかって。
第一印象って怖いって思ったりして。
チャット仲間と一緒にいる時の姿しか知らなかったコウタの新しい一面も見ることが出来て、これはこれでよかったのかもとも思えてきた。
だって、先週まで私が知っていたコウタとはまるで別人なんだもの。
しばらくして目的のお店についたので車を降りると、私の隣に立ったコウタが当たり前のように私の手を握って歩き出した。
「え、ちょ、コウタ?」
予想外のコウタの行動にびっくりしつつも、私を見降ろしてにっこり笑うコウタに顔が赤くなるのを感じながらも、そのまま並んで店へと入って行った。
「車持っていたんだね」
「まーね。普段は電車通勤だけど、今日はトモが来るから車で出勤したんだよ」
なんて嬉しいこと言われて、顔がにやけてしまう。
でも、私たち別に付き合っているわけでもなんでもなく。
一人で遊びにおいでなんて言われたから、ちょっとは期待していたんだけど。
車内での会話は、主にコウタと大野さんの二人が盛り上がっていて、私たち女性はそれに頷いたり笑ったり。
知らない私に話しかけてきたことで、変わった人だという印象しかなかった大野さんも、なかなかおもしろい人だということがわかって。
第一印象って怖いって思ったりして。
チャット仲間と一緒にいる時の姿しか知らなかったコウタの新しい一面も見ることが出来て、これはこれでよかったのかもとも思えてきた。
だって、先週まで私が知っていたコウタとはまるで別人なんだもの。
しばらくして目的のお店についたので車を降りると、私の隣に立ったコウタが当たり前のように私の手を握って歩き出した。
「え、ちょ、コウタ?」
予想外のコウタの行動にびっくりしつつも、私を見降ろしてにっこり笑うコウタに顔が赤くなるのを感じながらも、そのまま並んで店へと入って行った。