遠距離、恋愛。-二人の距離-
ふと離れたコウタの体にびっくりして顔をあげると、そっと触れた唇。


「コウタ・・・」


触れただけで離れてしまったそれに、もう一度触れたくて目を開けると、なんだか泣きそうな顔のコウタがいて。


「え・・・どうしたの?」


びっくりして顔をさらに覗き込んでしまった。


私、なんか変な事したっけ???


泣きそうなコウタにびっくりして、両手でそっとコウタの顔を包みこんでみた。

温かい・・・。


「トモ、うれしい」

予想外の言葉に、思わず吹き出してしまう。



ああ、なんかすごく愛しいと思うんですけど。



年上のはずのコウタがなんだか小さな男の子みたいで。

両手をコウタの頬から後頭部にまわして、自分の胸の中へぎゅーっと抱きこんだ。
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