遠距離、恋愛。-二人の距離-
窓際の席に案内され、メニューからそれぞれ食べたい物を注文する。

エキゾチックな雰囲気のお店だけど、店員さんもおしゃれでかわいいひとばかりで。

どちらかというと、女性客が多いようなかわいらしさもあるお店。

・・・コウタはここへ誰と来たんだろう?

自分の中にむくむくとわき上がってくるそんな感情に、なんともいえない気分になってしまって。

でも、今は私と二人なんだし!

考えを振り払うように頭を左右に振ると、コウタに笑われてしまった。


「トモ、面白い。何考えてた?」

「・・・何でもない」


注文した料理が運ばれてきて。

おいしそうな料理を目の前にしたら、なんだかどうでもよくなってしまう私って。

二人で一緒に交換したりしながらおいしくいただいて。


「今夜は一緒に俺の部屋からチャットしようか」


皆に俺の彼女ですって紹介したい、なんて言われて。

なんだかくすぐったいけど、彼女っていうのがうれしい。
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