遠距離、恋愛。-二人の距離-
そんなカヨの話を聞いていて、日本の学校に興味が出たのは事実。

サラはとっても楽しみにしている日本での生活だったけど、俺は今のこちらでの生活が気に入っていた。


KaYo>>一度こちらへ来てみれば?もし合わなければまたアメリカへ行けばいいんじゃない?

KOTA>>まあ、そうなんだけどね


実際はそう簡単にはいかないことだと、カヨもわかっていると思うけど。
でも、なんだかいつまでもうじうじと決めかねているのもどうかと思う。

日本と言っても、カヨの住んでいるところがどこか知らないし、会うこともないだろう。

毎日のように話をしていて、俺の中で気持ちに変化が表れてきたのは事実。

それにいち早く気がついたのは、一緒にいる時間の長いサラだった。


「こーた、最近変わったねー」

朝、シリアルを食べながら日本の大学の資料を読んでいると、横から覗き込みながらサラが笑っていて。

「なんだかんだ言って、日本に行く気になってんだね」

よかったーと笑うサラを見ていて、日本へ行くことを決意した。
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