遠距離、恋愛。-二人の距離-
夜、カヨにそのことを伝え、今日から勉強を始めることにした。

一旦決めてしまうと今まで迷っていたのがうそのようにあれこれ決めることができて。

日本への引っ越しなど、とにかく忙しい毎日を過ごしていた。

引越しの関係上、アメリカでの卒業式に出席できず、同級生たちにとても残念がられたけどさよならパーティーを開いてくれて、別れを惜しんだ。


日本での新しい生活も、思っていた以上に忙しくて。

受験など、どうなるかかなり不安だったけど、あっという間に春を迎え、無事に大学生活を始めることができた。

入学した大学は、国立のそれなりに有名な大学で。

さぞ勉強ばかりのまじめな学生ばかりだろうと思っていたら案外そうでもないらしく。

合格発表の帰りに勧誘されるがまま入ったよくわからないバスケット部も、ルールも緩い感じの楽なものだった。


朝起き、行く気になったら参加する、そんな適当が許されるサークル。

先輩たちもなんだか適当で、よく見かける人もいれば初めての人も多かったり。

そんな毎日が楽しくて、日本の生活を満喫していた。
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