遠距離、恋愛。-二人の距離-
そのあとしばらく会話をつづけ、6時頃にチャットを終了した。

今日は土曜日で、とくに予定もなく。

バイトも基本的に平日だけなので、次の予定は月曜日に担当者から連絡が来るまで不明。

通訳の仕事に関して、インターネットで検索してあれこれ調べてみる。

資格とかいろいろあるみたいだけど、この仕事でずっとご飯を食べていくつもりはないので特に興味もわかなくて。

自分の英語力でなりないところを勉強した方がいいのかもしれない。

なんだか中途半端に眠いけど、今から寝ると一日を無駄にしてしまう気がして、新聞を取りに行くついでに少し散歩をしに出かけることにした。

財布だけ持ち、近くのコンビニへ。

朝ご飯とコーヒーを買い、少し遠回りをして帰宅することに。

いつもは大学と家を行き来するくらいで、バイトがなければ特にあちこち出かけることもしていなかった。

日本での生活も小学校の時が最後だから、こうして自分の力であちこち出かけるのは初めてに近くて。

「こんな所に大きな公園・・・」

看板で名前を確認すると、俺でも知っている名前の公園だった。

「・・・まずは地理から勉強した方がいいかも」

これじゃあ、外国から来たお客さんを案内するどころじゃないかも。

俺が案内してほしいくらいだ。
< 63 / 127 >

この作品をシェア

pagetop