遠距離、恋愛。－二人の距離－
日曜日。

夕べ何時に寝たのか覚えていないくらいだったけど、きちんと朝には目がさめて。

思ったよりも寝不足感もなく、すっきりしていた。

冷蔵庫にあるもので軽く朝食をとり、昨日調べたコースを確認する。

印刷した紙を持って家を出ると、あいにくの雨で。

一気にやる気がなくなる・・・。

とりあえず、行っておきたいと思った場所をいくつかピックアップして、遠くから攻めることにした。

電車で移動するよりもバスの方が効率がいいことが夕べ調べて分かっていたので、駅まで歩いて出てからバスに乗り込む。

雨降りのバスや電車は、自分の傘もそうだけど他人の傘も気になる。

濡れた傘を相手に気をつけながら持ち歩くのって、意外と大変だと思うんだけど。

そんなことを思いながら、混んでいるバスの中で傘を小さくまとめて。

座ることはできなかったので、立ったまま外の景色を見ていた。

あ、帰りにあそこへ寄ろう。なんてお店もチェックして。

目的のバス停に到着して降りると、雨は上がっていた。


一人、ガイドブックとペンを片手に見て回る。

手持ちのガイドブックに載っていないことをメモし、ひたすら歩く。
< 69 / 127 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop