遠距離、恋愛。-二人の距離-
月曜日。

また一週間が始まる。

いつものように朝からバスケットで汗を流し、講義も何事もなく終了して。

ノートを借りたがる人意外と特に話をすることもなく、お昼も一人で食べた。

いつものことだけど、さみしいかというとそうでもなく。

アメリカにいたころは、常に周りに誰かがいたけど、ひとりで静かにしているのも悪くないかも。

ふとポケットで携帯が震えているのを感じ、あわてて取り出すと会社からで。

「もしもし」

『こんにちは。今電話いいかな?』

相手は俺の担当をしてくれている人からで、今週のバイトの話だった。

『明日なんだけどこれそうかな?』

「あー、明日は授業が午前だけなんで、午後から大丈夫ですけど」

『本当?それはありがたいなぁ。じゃあ、13時に会社の受付まで来れますか?』

明日の仕事はお客さんを空港まで迎えに行き、空港から観光しながらホテルへとお送りするというもの。

俺だったら、飛行機の長旅の後はまっすぐホテルへ行きたい気もするけど・・・。

「わかりました。では、明日の13時に」
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