遠距離、恋愛。-二人の距離-
「こーた!こっちへおいでよー」
サラに呼ばれ、リビングへ行くとテレビの前に座り込んでいて。
「これこれ、ビデオ見よ!」
リモコンを操作して画面に映し出されたのは、俺達が赤ちゃんのころのビデオで。
「ふふ。これ私だよね?」
まだ寝ているだけの赤ちゃんのサラ。
その横に、おむつをはいた俺がいて。
「さすがに俺も覚えていないよ」
まだ赤ちゃんと呼ばれているはずの俺が、俺よりも1歳小さいねんねの赤ちゃんを、そっと触っていて。
自分なのに、なんだかすごく不思議な感覚だった。
「こんなに小さくても、妹ってわかっているんだね」
小さな俺が、笑う妹を見てけたけたと笑い転げていて。
「最近のサラはこのビデオばかりなのよ。コウタ、たまには帰ってきてあげてね」
「え?」
どうやらサラは、俺がなかなか家へ寄りつかないのでさみしい思いをしていたらしくて。
普段元気なサラを思うと、なんだか申し訳なくて。
「ごめんな」
小さくつぶやいた俺の声は、サラに届いただろうか。
俺を見ることなく、ビデオを見ているサラだったけど。
「こーた、最近元気にしてた?たまにはメールくらいしなきゃ」
サラに呼ばれ、リビングへ行くとテレビの前に座り込んでいて。
「これこれ、ビデオ見よ!」
リモコンを操作して画面に映し出されたのは、俺達が赤ちゃんのころのビデオで。
「ふふ。これ私だよね?」
まだ寝ているだけの赤ちゃんのサラ。
その横に、おむつをはいた俺がいて。
「さすがに俺も覚えていないよ」
まだ赤ちゃんと呼ばれているはずの俺が、俺よりも1歳小さいねんねの赤ちゃんを、そっと触っていて。
自分なのに、なんだかすごく不思議な感覚だった。
「こんなに小さくても、妹ってわかっているんだね」
小さな俺が、笑う妹を見てけたけたと笑い転げていて。
「最近のサラはこのビデオばかりなのよ。コウタ、たまには帰ってきてあげてね」
「え?」
どうやらサラは、俺がなかなか家へ寄りつかないのでさみしい思いをしていたらしくて。
普段元気なサラを思うと、なんだか申し訳なくて。
「ごめんな」
小さくつぶやいた俺の声は、サラに届いただろうか。
俺を見ることなく、ビデオを見ているサラだったけど。
「こーた、最近元気にしてた?たまにはメールくらいしなきゃ」