遠距離、恋愛。-二人の距離-
チャラチャラしていそうで、俺よりもしっかりしているサラ。

「こーたは何になるの?」

「ん?4年生かな?」

ふざけた俺に、家族皆が笑ってくれて。

今までなかなか帰らなかったけど、時間を見つけてもうすこしだけ帰ることにしよう。

かなしい気持ちを隠すサラを泣かせたくない。


食後、皆で買い物へ出かけたりしてのんびり過ごして。

夕飯も、父さんと母さんが仲良く作ってくれたので、俺とサラはテレビを見ながらそれぞれの時間を過ごしていた。

俺は持参したノートパソコンでバイト中に観光できた場所などをまとめたりして。

合間にチャットを立ち上げてみたけど、週末の夕方だからか誰もいなくてすぐに終了させた。


夕飯の後、皆でお茶を飲みながらテレビを見て。

明日もとくに予定のない俺は、泊まっていくことにして。

俺のために用意してあった部屋には、アメリカで使っていた家具などが置いてあって。

実際、この部屋で寝泊まりしたのは数えるほどしかないけど、自分の部屋があるっていいな。

「こーた、一緒にお風呂入る?」

「はぁ!?」
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