子ブタの恋3 ~約束だよ?~
3日後―――。


私は、正太郎が一人暮らししているアパートを訪ねていた。


テーブルの真ん中にはバースデーケーキ。


「お前もやっと20歳になったか」


半年前に20歳を迎えていた正太郎が、先輩面して私に言った。


「これで堂々とお酒が飲める」


私たちは、チューハイで乾杯した。


「ねえ、正太郎」


「ん?」


「会えなくて寂しかった?」


私の問いに、正太郎はゲホッとせき込んで、


「ば、馬鹿!変なこと聞くなよ」


「アハハ。――でもね、私は寂しかったよ」


私は素直に言った。





< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop