危険な彼女
〜亜紀side〜




普通の人が見たら、あまりにもかわいそうな光景。





………例えば三回回ってワン、と無理矢理言わされたり。





亜紀は、そんな奈津と桜の様子を穏やかな状態で見れないでいた。




最近、二人はよく一緒にいる。


それに、二人ともとても楽しそうだ。





そんな二人を遠巻きに見ながら、亜紀は顔を伏せた。



本当は自分があの場所にいけるものならいきたい。



でも、自分にはそんな行動力があるわけないのだ。



恥ずかしい、とゆうのもあるが、桜がいる、とゆう状態が特につらかった。




――なっちゃんは活発な子がいいのかな?

桜ちゃんみたいな子が好きなのかな?




そう考えると、胸が締め付けられるように痛かった。
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