危険な彼女
「そういえば…

あなた、お名前は?」




首を傾げ、ニコッと微笑みながら彩芽はたずねてきた。



そういえば自分はまだ名乗ってなかったことを思い出し、慌てて美冬は自己紹介を始めた。




「す、すみません…

私は柏木美冬です。
学年は一年です。」



「柏木さん、柏木さん…と。

うん、覚えたわ♪」



「あ、私は柳先生って呼んだ方がいいですよね」



「………なんか、呼ばれなれてないからちょっと照れるわね」




そう言われ、今度は美冬が首を傾げた。




「柳先生は…教師の経験はないんですか?」
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