危険な彼女
「………まあいいわ。

せっかく来たんだもの。
コーヒーでも飲む?」



「………いらない」




――俺が苦い物嫌いなこと知ってるくせに………




奈津はそっぽを向きながら答えた。




彩芽は全く変わってない。



昔のままの性悪だ。




「なぁに?
奈津…あんた、まだコーヒー飲めないの?

相変わらず子供ねぇ…」



「うるせぇ!!!」




むきになってかっか怒る奈津を見て、彩芽はくすっと笑った。



どうやら奈津は姉に頭があがらないらしい。
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