危険な彼女
「幼なじみ…なんてことはただの関係でしょ?

私が聞いているのは、一人の女の子として、どう思っているか…ってことよ」




そこで奈津の手が止まった。




――一人の…女の子として?




初めて聞かれたことだった。



亜紀は昔からの幼なじみで、近所に住んでて、料理がうまくて、優しい子で、内気で、天然で、泣き虫で………





言うだけならたくさんある。



それこそ、幼なじみなのだからいろんなことを知っている。




しかし、女の子としてはどうだろう?




自分は亜紀を女の子として、どう見ているのだろう。




奈津は無い頭を懸命に使って考え始めた。
< 249 / 491 >

この作品をシェア

pagetop