危険な彼女
「喫茶店かぁ…

楽しそうだねっ♪」




満面の笑み。



心底楽しみらしく、ほわほわとした空気を漂わせながら亜紀は奈津に視線を送った。




「そ、そうだな…」




ついさっき、つまんない、普通すぎる、と言ってしまった手前、下手に同意できない。



奈津は引きつった笑みで頷いた。




「なっちゃんは接客とキッチン、どっちをやるの?」




亜紀にそう言われ、奈津は脳内で自分の仕事風景を想像してみた。



接客………





即アウト。




男に接客されて誰が喜ぶというのか。



いや、春のような美男子なら女子は………




でも、自分はアウトだ。



とゆうか接客には向いてない。




「まあ…キッチン側かな?」




料理なら少しはできる。



そう思い、奈津は調理班を選択した。
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