危険な彼女
放課後………




「………で、これはどういうわけだ?」




家に帰ると、そこにはありえない光景が広がっていた。



いるはずのない人物。



あるはずのない光景。




「あら、おかえりなさい」



「遅かったわね、帰るのに何時間かかってんの?

ほんと亀よね、あんたって」



「………人の質問に答えやがれぇー!!!」




放課後の掃除当番の仕事を済ませ、帰宅してみると、そこには桜がいた。



彩芽と二人、エプロン姿で奈津の家のキッチンに立っていた。



何か約束をしていたわけではない。



しかし、さも当然のように二人はそこにいた。
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