危険な彼女
「ってか………」





―俺、自分のやつと亜紀の分…
さらに桜のまで食べないと
いけないのか………






いくら何でもそれは無理だ。

まず、桜の分だけでギブ………





「奈津…
モテる男はつらいなぁ?」




後ろからちょいちょいと
肩を叩かれ、俺は振り向いた。

声の主は………




「春………

笑い事じゃねぇっての。
ってかモテてない」




「全部食べるんやで?

残したらぶっ殺すからな〜」




――………はい?





「な、何でそうなるんだよっ!!」




「だって女の子の手作り弁当なんてうらやましいやん♪」





――そんな殺生な………
< 76 / 491 >

この作品をシェア

pagetop