危険な彼女
俺は黒い物体としばらくにらめっこをし、恐る恐る口に運んだ。





「………う」



「ど、どう………?
おいしい?」



「ま………」



「………ま?」






――まずい………

………なんて言えない………


言ったら確実に殺される………


こ、こういうときはどうすれば?

何かいい言葉………




「………ま、まあまあかな?」




―頼む!!
これで勘弁してくれ!!!



俺は苦笑いしながら桜を見た。

反応が怖い………





「………おいしくはないの?」




――!!
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