お菓子のこころ《詩集》
道しるべ
歩くたびに笑顔踏んづけてるんだ
幼い頃に犯した過ち
唯一愛した過去の私
気付かないように蓋をしてるんだ
ほんとは欲しかったてのひら
いまも望んでいる風景
あたたかい涙が流れたんだ
そっと誰かが
いや
あなたが
私を抱きしめてくれたんだ
子供みたいに泣いてすがって
吐き散らかして
ただひたすら 欲しがったんだ
ほんとうはずっと昔から
このぬくもりが欲しかったんだ