お菓子のこころ《詩集》
お菓子のこころ
優しさも商品化してしまえばいいのに
コンビニのレジで会計を待つ間
そんな寂しすぎることをふと思った
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売れ残ったチューイングガム
人気商品のチュッパチャップスプリン味
減りも増えもしないうまい棒
だれかれ構わず誘惑する彼らは
ほんとはどこへ行きたいんだろう
もしお菓子に命があって
こころがあるなら
彼らは泣くのだろうか
笑うのだろうか
噛み付いたり するのだろうか
お菓子社会の中で
人間社会のように
寂しくなって
誰かを求めて
すりよって
愛して
そうやって
優しさを
育てていくのだろうか