お菓子のこころ《詩集》
枯葉
終わりが見えた始まり
おいてけぼりの女が
手をそらに伸ばして泣いている
どうでもいいという言葉で
片付けてほしいんじゃなくて
大丈夫とただ
背中をさすってほしいだけ
無償の優しさはやはり
どこにもおいていないのか
甘ったれた勘違い
探すことさえやめた秋の夜
赤子になりたい
羊水に包まれて眠る
いのちになりたい
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