お菓子のこころ《詩集》
CITY LIGHTS
チャップリンの妄想が溶け出して
ハートの形をつくった
瞬きの間に訪れる至福
きっと泥まみれのこの場所には
綺麗な嘘も正義も無くて
只生きるのが下手な生き物が
へらへら笑って群れてるだけ
あれがどうでこれがそうで
赤三号黄色二合
着色料 添加物だらけの
昨日今日明日
気付けば笑うことが
こんなにへたくそになっていたよ
あれがどうでこれがそうで
痛み哀しみ取り除くばかりの
昨日今日明日
気付けば泣くことが
こんなにへたくそになっていたよ
チャップリンの妄想
飴色の空想
握ればつぶれる
瞬きの間に訪れる至福
錆びた六弦かきならして
涙の代わりに 歌った