お菓子のこころ《詩集》
路地裏、野良犬
嘘をつくことに慣れたのか
信じることに不慣れなのか
今日も冷たいアスファルトの上を
薄い財布を握りしめ歩いている
上を見上げれば黒いだけの空と
やたらぎらぎら輝く月
冷たいのかぬるいのか
微かに生活の匂いが滲む風が頬をつねる
渇いた気がして目をとじる
知りすぎた土地で
見知らぬだれかの遠吠えをきいた
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