お菓子のこころ《詩集》
碧い春
数ヶ月前にあげた絆創膏
使わずに財布に入れてるんだね
なんだか照れくさいな
帰りが遅くなると知ったら
用事が終わるまで待って
家まで送ってくれるね
なんだか照れくさいな
ありがとうもごめんねも言えないまま
隣に居る時間だけが
しんしんと積もったね
朝日も夕陽も
灰色の冬の空も
君と見る景色はいつも
光輝いているよ
さよならする春が
目の前に来た今
やっと素直に
君が何処で何をして
何を考えているのかなんて
分かるわけも無いのに
分かりたいと思うよ