love letter~ヤンキーの彼氏~
嫌だ。嫌だ。
早く、この場所から、この空間から離れたい。
強く思ってみても私の足は震えるだけで、動いてはくれない。
瞳を閉じていると、音というモノはいつもより良く聞こえてくるのはなぜ?
嫌な音が私の耳の中へと容赦なく入り込んで、私の胸の中に不快感を残していく。
「うわ、おぇ…」
「てめぇらじゃ話になんねぇーんだよ!雑魚が…ハァ…」
この声の主は、転校生。
一体、何が起きたの?
私は、閉じていた瞳を開けた。
真っ暗な世界から、解放された私の瞳に最初に飛び込んできた光景。
「キャーー!」
今まで出ようとしなかった声が、自分自身驚いてしまうぐらいの声量として飛び出した。
私の居る近くに顔辺りから血を流して倒れている先輩二人。
二人から飛び出した血は、少しよどんだ廊下に付着していた。
自分の口を両手で塞ぎ、転校生の方へと視線を向けると、転校生は冷めた目で大木先輩を真っ直ぐ見つめていた。
「そんな目で俺を見るんじゃねぇー!」
闘牛のように鼻息を荒くさせて大木先輩は、転校生に向かって突進していく。
早く、この場所から、この空間から離れたい。
強く思ってみても私の足は震えるだけで、動いてはくれない。
瞳を閉じていると、音というモノはいつもより良く聞こえてくるのはなぜ?
嫌な音が私の耳の中へと容赦なく入り込んで、私の胸の中に不快感を残していく。
「うわ、おぇ…」
「てめぇらじゃ話になんねぇーんだよ!雑魚が…ハァ…」
この声の主は、転校生。
一体、何が起きたの?
私は、閉じていた瞳を開けた。
真っ暗な世界から、解放された私の瞳に最初に飛び込んできた光景。
「キャーー!」
今まで出ようとしなかった声が、自分自身驚いてしまうぐらいの声量として飛び出した。
私の居る近くに顔辺りから血を流して倒れている先輩二人。
二人から飛び出した血は、少しよどんだ廊下に付着していた。
自分の口を両手で塞ぎ、転校生の方へと視線を向けると、転校生は冷めた目で大木先輩を真っ直ぐ見つめていた。
「そんな目で俺を見るんじゃねぇー!」
闘牛のように鼻息を荒くさせて大木先輩は、転校生に向かって突進していく。