love letter~ヤンキーの彼氏~
「コイツに勝ったら、お前は俺の女だからな」
視線は私に向けず、少し低く冷たい声が私の耳に侵入してくる。
「はぁ?誰に勝ったらってー?」
とてつもない怖い形相で突進していく大木先輩の右手が力強く握りしめらて転校生に向かっていく。
ただ、止める事さえできない私は、口にあてていた両手を顔全体で覆った。
もう、見てらんない。
「聞こえなかったか?お前を倒すって言ったんだよー!」
「ナメんじゃねぇーぞ!」
二つの大きな罵声が、大きな音を立ててぶつかった。
ーーードン、バンーーー
でも、さっきとは違う。音はそこで終わってはいなかった。
「ハァ…ハァ…」
指の隙間から、勇気を出して二人の様子を見ると、片足で堪えている転校生。
そして、両足で立ち、転校生を上から見下ろす大木先輩。
二人とも呼吸を乱し、肩で息を整えているように見えた。
「もう、終わりか?」
不敵な笑みと余裕の表情を浮かべ、転校生を挑発する口調で大木先輩は言葉を発した。
視線は私に向けず、少し低く冷たい声が私の耳に侵入してくる。
「はぁ?誰に勝ったらってー?」
とてつもない怖い形相で突進していく大木先輩の右手が力強く握りしめらて転校生に向かっていく。
ただ、止める事さえできない私は、口にあてていた両手を顔全体で覆った。
もう、見てらんない。
「聞こえなかったか?お前を倒すって言ったんだよー!」
「ナメんじゃねぇーぞ!」
二つの大きな罵声が、大きな音を立ててぶつかった。
ーーードン、バンーーー
でも、さっきとは違う。音はそこで終わってはいなかった。
「ハァ…ハァ…」
指の隙間から、勇気を出して二人の様子を見ると、片足で堪えている転校生。
そして、両足で立ち、転校生を上から見下ろす大木先輩。
二人とも呼吸を乱し、肩で息を整えているように見えた。
「もう、終わりか?」
不敵な笑みと余裕の表情を浮かべ、転校生を挑発する口調で大木先輩は言葉を発した。