love letter~ヤンキーの彼氏~
それから、特に会話という会話は無いまま、ただ時間だけが過ぎていく。
気づけば、運動部もぞろぞろと帰って行く時刻。
二人の間には沈黙が続くばかりで、どうしたらいいのか分からない。
改めての自己紹介が終わった後から変な空気。
転校生はというと、相変わらず白い煙りを吐き出している。
周りには短くなって燃え尽き消されたタバコ。
「あ、千恵…俺の女になる気になったか?」
やっと沈黙が破られたかと思ったら、この問いかけ。
頭が痛くなってきた。
「だから…何でそうなるのよ」
なぜか、よく分からないけど、教室で言ったみたいに強くは言えなかった。
言い返せなかった。
「やっぱ千恵は俺の女にする。俺の事を特別に大樹(たいき)って呼ばせてやる」
勝手に話が進んでいく。頭が痛い。
でも、そう思ってる私の考えとは裏腹に心の奥底が変にポカっと温かくなっていく。
なんで?
強く否定しなければいけないと思っていながら、私はそうする事ができずに
「私、帰るね」
転校生のいや、大樹の顔を見ずにポツリと呟いて走り出した。
大樹から逃げるようにして。
気づけば、運動部もぞろぞろと帰って行く時刻。
二人の間には沈黙が続くばかりで、どうしたらいいのか分からない。
改めての自己紹介が終わった後から変な空気。
転校生はというと、相変わらず白い煙りを吐き出している。
周りには短くなって燃え尽き消されたタバコ。
「あ、千恵…俺の女になる気になったか?」
やっと沈黙が破られたかと思ったら、この問いかけ。
頭が痛くなってきた。
「だから…何でそうなるのよ」
なぜか、よく分からないけど、教室で言ったみたいに強くは言えなかった。
言い返せなかった。
「やっぱ千恵は俺の女にする。俺の事を特別に大樹(たいき)って呼ばせてやる」
勝手に話が進んでいく。頭が痛い。
でも、そう思ってる私の考えとは裏腹に心の奥底が変にポカっと温かくなっていく。
なんで?
強く否定しなければいけないと思っていながら、私はそうする事ができずに
「私、帰るね」
転校生のいや、大樹の顔を見ずにポツリと呟いて走り出した。
大樹から逃げるようにして。