Thank you for...
確か、ヒカルは今日が誕生日だと言っていた。
キレイな・・・いや、可愛い顔をしてるのに一緒に祝う相手はいないのだろうか。
そんな疑問が頭を過ぎる。
忙しい連休のバイトを休んでまで、祝いたかった相手がいたんじゃない?
本当は、その人と飲むためのレアな焼酎だったんじゃない?
全身にアルコールが回り始めた私の頭に、そんな事がグルグルと巡り、無邪気に笑うヒカルについ問いかけてしまう。
「今日、彼女とお祝いしなかったの?」
彼女と限定したのは、絶対彼女の一人や二人はいると思ったから。
私の突然の質問に、ヒカルは不思議そうな表情で首を傾げる。
そして、また無邪気な笑顔に戻るとこう言った。
「俺って――ワケアリなの」
心臓の奥に何かが刺さる感覚がした。
その痛みは、1年前の記憶を私の前に引きずり出す。
「俺ぇ、ワケアリなのー」
あの日――
新歓コンパの夜。
想像してなかった翔との年の差に驚いてジョッキを倒しかけたんだっけ。
キレイな・・・いや、可愛い顔をしてるのに一緒に祝う相手はいないのだろうか。
そんな疑問が頭を過ぎる。
忙しい連休のバイトを休んでまで、祝いたかった相手がいたんじゃない?
本当は、その人と飲むためのレアな焼酎だったんじゃない?
全身にアルコールが回り始めた私の頭に、そんな事がグルグルと巡り、無邪気に笑うヒカルについ問いかけてしまう。
「今日、彼女とお祝いしなかったの?」
彼女と限定したのは、絶対彼女の一人や二人はいると思ったから。
私の突然の質問に、ヒカルは不思議そうな表情で首を傾げる。
そして、また無邪気な笑顔に戻るとこう言った。
「俺って――ワケアリなの」
心臓の奥に何かが刺さる感覚がした。
その痛みは、1年前の記憶を私の前に引きずり出す。
「俺ぇ、ワケアリなのー」
あの日――
新歓コンパの夜。
想像してなかった翔との年の差に驚いてジョッキを倒しかけたんだっけ。